夏のキッチンは暑いですよね。
副菜は小松菜のおひたしにしようかしら…
その小松菜、茹でなくていいんです。
小松菜などの葉物野菜は生のまま冷凍してしまうのが断然おすすめです。
小松菜は、冷凍することで細胞が壊れて、茹でたように柔らかくなるという効果があります。
簡単でおいしい「だし解凍」テクニック
おすすめなのが、「だし解凍」というテクニックです。
冷凍小松菜に凍った状態でそのまま出汁をかけることで、素早く解凍でき、しかも味も染み込みます。
一石二鳥なトピックですね。
自然解凍だけで1品が出来上がるので、暑い夏には、ドレッシングを使ってさわやかなマリネにするのもいいですよ。
時短冷凍術を教える「冷凍王子」
そんな時短冷凍術を教えてくれるのは、「冷凍王子」西川剛史さん。
累計発行部数28万部、冷凍に関する様々な著書で大注目の冷凍エキスパートです。
この暑い夏こそ、冷凍技が活躍する時期だと話します。
「この暑い時期には、長時間キッチンに立って汗だくになる必要はありません。下準備しておけば、あとは炊飯するだけで簡単に美味しい料理が楽しめます。レンチンするだけだったり、炊飯するだけだったり、ただ食材を保存するだけじゃない冷凍の時短活用術をぜひ知ってほしい!」(冷凍王子 西川剛史さん)
便利な冷凍パスタの活用法
たとえば、面倒なパスタが”ゆで時間ゼロ”でできるという冷凍法があるそうなんです。
今回ご紹介するのは、子供も大人も大好きなカルボナーラのレシピです。
1.まずは半分に折ったスパゲッティとオリーブオイルを冷凍用保存袋に入れてよくなじませます。このとき、スパゲッティが束にならないように、まんべんなく油をまとわせるのがポイントです。
2.ほぐしたシメジと、1センチ幅に切ったベーコンを入れ、その上にバターをのせ、水で溶いた調味料を静かに注ぎ入れて袋を閉めます。袋を閉めるときは、空気をなるべく抜いて平らな状態で冷凍保存します。
食べるときは、袋から取り出してラップをかけてお皿に乗せ、電子レンジで加熱するだけです。
簡単で本格的なビリヤニ風チキンライス
最後にご紹介するのは、鶏肉がゴロゴロ入った美味しそうなチキンライスです。
インド料理ビリヤニ風のスパイシーな一皿ですが、実はこれ、下味冷凍をした鶏肉とご飯を炊飯器で一緒に炊くだけなんです。
1.冷凍用保存袋にヨーグルトやすりおろし玉ねぎ、スパイスなどの調味料を全て入れ、よく揉んで混ぜ合わせます。
2.そこに皮目にフォークで穴を開けた鶏モモ肉を入れ、袋の中の空気をなるべく抜いて冷凍保存します。
食べるときは、冷蔵庫で解凍しておき、米と水300mL、バターと一緒に炊飯器に入れて炊くだけです。
炊き上がったら、鶏肉を一口大に切り、こんがりおこげのついたご飯と一緒にいただきます。
夏の料理を楽にする冷凍術を駆使して、ぜひ暑い日でも美味しい料理を楽しんでくださいね。